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zoom RSS George Harrison 「Living In The Material World」

<<   作成日時 : 2006/10/14 01:59   >>

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画像 George Harrisonが亡くなってもう5年になるのかあ・・・。

 僕が産まれたときにはとっくに解散していたThe Beatlesだが(この作品も僕が産まれる前の作品だ)、大学時代にカバーバンドをやったのをきっかけにすっかりファン(オタク?)になった。BeatlesはBeatlesとして聴いているので、特に4人の中で誰が一番というのはないのだが、ソロになってからの4人となるとGeorgeの作品が一番気に入っている。4人の中では末っ子扱いでLennon/McCartneyの影に埋もれ続け、ソロになって大ブレイク。そういう苦労人にはなぜか共感してしまう。また、大親友→恋敵(嫁さんを取られた)→だけど大親友、というEric Claptonとの一筋縄ではいかない友人関係もあって、BeatlesとClaptonの後追いファンとしてはGeorgeとClaptonの交流の足跡を発見するたびに、「洞窟探検をしていたら横穴と縦穴がつながった」ような嬉しさを感じる。

 「Living In The Material World」はGeorgeの本格的なソロアルバムとしては2枚目の作品。本格的ソロ1作目「All Things Must Pass」で大成功、その後の「The Concert For Bangladesh」も大成功。本作ではちょっと一息ついて友人たちとアットホームな雰囲気の中で作られたのかな?という印象。ジャケット写真の楽しそうな雰囲気のせいでそう感じるのかもしれない。音の方は、「All Things Must Pass」でPhil Spectorが作り上げた"Wall Of Sound"を取っ払ってバンドの音を"...Naked"にしたような印象。元Beatlesメンバーらしいポップセンスと美しいメロディがたくさん詰まっている。

 ソロ時代のGeorgeのトレードマークである、歌うような美しいスライドギターでオープニングナンバー「Give Me Love (Give Me Peace On Earth)」が幕を開ける。Georgeのスライドギターは、この頃のEric Claptonと同じくレイドバック路線を追及するなかで身につけたのだと思われるが、Duane Allmanなどのそれとはまったく違った突然変異みたいな独特の音だ。そしてGeorgeといえば、インド。音楽だけでなく、スピリチュアルな詞の世界にもその影響がうかがえる。この曲でも、愛と平和を神に祈る歌詞がGeorgeのか細い歌声とあいまって切なく響く。

 2曲目「Sue Me Sue You Blues」は元Beatlesのメンバー間での訴訟合戦を皮肉めいたユーモアセンスでおもしろおかしく歌っている。後の「This Song」(アルバム「Thirty Three & 1/3」に収録された、盗作疑惑を歌った曲)でもそうだが、自身の身の回りのネガティブなできごとを歌うGeorgeの曲は、やたら明るくポップだ。憂鬱なできごとをジョークに変換しておもしろおかしく歌うのがGeorge流のブルースなのだろう。

 タイトル曲「Living In The Material World」では、物質社会を批判する歌詞がやたらポップな曲調に乗って歌われる。"物質社会の住人"としてJohnとPaulも登場する。そう、これも「Beatles時代の大成功は空虚だった・・・」と歌う、George流ブルースなのだ。そして祈りによって心の安らぎを求める自分の姿を歌う部分にはインド楽器が登場。インド思想が当時のGeorgeにとってどれだけ重要だったかがわかる。後に、遺作となった「Brainwashed」でも同様のテーマが歌われているのが興味深い。

 アルバム全体を通して、バラードナンバーの出来が特に素晴らしい。「The Light That Has Lighted The World」、「Who Can See It」、「Be Here Now」、「The Day The World Gets Round」・・・。この頃のGeorgeのソングライティングは本当に充実していたと思う。

 今月リリースされた再発版はリマスターされて音質が向上、ボーナストラックが2曲追加されている。さらにDeluxe Limited EditionのボーナスDVDには、Georgeの最後のコンサートとなった来日公演から「Give Me Love」の演奏が収録されている。このジャパン・ツアーはEric Claptonが隠居状態だったGeorgeを復活させようと引っ張り出し、世界一あたたかいオーディエンスがいる国として日本を選んで敢行したもの。さすがは親日家のClaptonだ。しかし、ここに収められた映像にはClptonはほとんど映っていない。ひたすらバックバンドに徹する献身ぶりには驚くばかりだ。(DVDにはこの他にアルバム収録曲の別テイクなども含まれる)

 しかし、この最後の来日公演の映像を細切れにして小出しにするのはいいかげんやめて、早く完全版DVDをだしてほしい。商売っ気丸出しでまさにGeorgeが批判した「Material World」の卑しい行為では?それと、せっかくなので残る「Dark Horse」と「Extra Texture」も再発してください。

George HarrisonLiving In The Material World」(Deluxe Limited Edition)
CD:
1. Give Me Love (Give Me Peace On Earth)
2. Sue Me, Sue You Blues
3. The Light That Has Lighted The World
4. Don't Let Me Wait Too Long
5. Who Can See it
6. Living In The Material World
7. The Lord Loves The One (That Loves The Lord)
8. Be Here Now
9. Try Some Buy Some
10. The Day The Word Gets 'round
11. That Is All
Bonus Tracks:
12. Deep Blue
13. Miss O'Dell

DVD:
1. Give Me Love (Give Me Peace On Earth)
(Recorded At Tokyo Dome Dec 15th 1991)(In Stereo & 5.1)
2. Miss O'Dell (Alternative Version)
3. Sue Me - Sue You Blues (Acoustic Demo Version)
4. Living In The Material World


GeorgeHarrison.com: http://www.georgeharrison.com/
Material World Foundation: http://www.materialworldfoundation.com/(Georgeが設立した基金)

Living in the Material World (W/Dvd)

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Baby's Request
2006/11/09 19:45

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